- 2011/04/20
- Misc.
次回4/28のSoiのゲストDJは国内ジャングル/ドラム&ベースシーンのパイオニアDJであるDJ FORCE。その彼が15年前、シーンの黎明期に残した貴重な証言!
*http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/sub/reason.html より転載
RHYTHM FREAKS
DJ Force’s reason for jungle
ジャングルノワケ
Wed Nov 8 1995 4:53:28PM「これはインナーシティージャングルミュージックだ。」ジャングルがまだジャングルと呼ぱれる以前にファピオが言った言葉である。(ファビオ=グルーヴライダーと並ぴUKハードコア、ジャングルシーンを築き上げてきた最もリスペクトされているDJの一人。)
これがジャングルの直接の由来であるかは知らないが、テクノロジーとプリミティビティ、インテリジェンスとラフネス、ジヤングルの音とシーンのも持つイメージが凝縮され表現された言葉だ。
ロンドンのストリートから生まれた、都市、文明の中で生き抜くために必要なリアルな音、リアルなシーンそれがジャングルなのだ。
それは一瞬のファッションやトレンドだけとしてかたずけれる物ではない。
ゴールディー、オムニトリオ、4ヒーロー等がようやくオーバーグランドに姿を現わす様になり、音楽的な部分での評価、認識はされ始めてはいるものの、音を支えてきたシーンやそのメンタリティーが語られることは少ない。
この機会に僕が感じたシーンの魅力とジャングルについて書きたいと思う。ハードコア!その1
ジャングルは僕の中で音楽だけとして存在してる訳ではない、何度も言ってる事だけどジャングルは常に踊りと共にある。
僕自身このシーンにハマってしまい、抜け出せなくなったきっかけは、踊ることの素晴らしさをロンドンのレイヴで体験してしまったところにある。
「そんなことなら、トランスやハウスでも同じじゃないか」とツッコミたくなる気持ちもよく解るが、90年ごろのロンドンのレイヴシーンは”ダンスミユージックの闇鍋”状態でそれこそアシッドハウスからイケイケまで、ベルトラムからプラガカーンまで、ゴアからイビザまでって感じで、何から何までテクノっぽいイメージを持ったダンスミユージックはレイヴミユージックという大きな枠の中で捉えられていた。
だからこそ、一晩に何万という人間を魅了し、今までダンスなどとは無縁だったような人達(僕の様な人も含めて)までもを巻き込んでアッと言う間に巨大なシーンとして定着した。
僕が踊り狂っていた91年はシーンがすでにハードコアとして確立されはじめていた。
ケオティックな音楽状況の中からレイヴァーたちが音楽の中のダンスに不必要な要素(アーティストの個人的な思いや悩み等)を削ぎ落とし、必要な部分を再構築して自分達がハードコアに朝まで踊り続ける事のできるダンスミユージックを作り始めた。
その流れが今のジャングルに至るまで脈々と続いているのである。
だからジャングルはテクノミュージックである以前にダンスミユージックなのだ。ハードコア!
話は踊ることの素晴らしさに戻るけど、突然、何千人もの”踊れる群衆”の中に「ENJYOY YOURSELF!SEE Y0U LATER.」とか言われて置き去りにされたら後は踊るしか他に道は残されてはいない。
そんな、可愛い子ライオンが親ライオンの足で谷底に突き落とされる様にして僕はこの世界を知った。
まあ落ちた先が天国だった訳だけど。
ハードコアのレイヴでは皆、ラッシユしまくるハードコアハウスの中でマラソンランナーの様にひたすら一人、ハードなステップで踊り続ける.
ランナーズハイ状態になるのは当り前でそれに加えてマルチレーザー、スモーク、マインドエフェクティヴでサイバーなヴィジュアル等のノンストップ攻撃がヴィタミンEプラスハイ状態に更に拍車をかける。
踊り続けるうちに身体は音になり、リズムになり、自由になる。
その究極のハイ状態、エクスタシーの中に自分自身の”コア”を見つけ出す事が出来る。
それと同時に物凄い孤独も味わったりする。「自分が身体の中に閉じ込められている限り、どんなに頑張っても一人ぽっちなのだろうか?」とか・・・。
でもそんな時に周りのレイヴァーが水のボトルやジョイントを持って来てリスペクトしてくれる。
言葉など必要ではない。番長と主人公の転校生がひたすら殴り合った末に「おまえ、なかなかいいパンチもってんじゃねえか。」「あんたの右もかなりなもんだぜ。」と言いながら、タ焼けの河原でタバコふかしてrゲホ、ゲホ」「アハハ」的な、それにも似た、解らない人がみたらアホらしく、当人達にはめちゃくちゃメンタルな感覚なのだ。
ハードコア!それだけではない。午前4時を過ぎたくらい、全員がヌケ切った頃に場のテンションがひとつになる瞬間が出来る。
皆が同じビートを共有し、同じリズムでキックしている。グルーヴライダー等のトップDJ達はそんな瞬間を確実にキャッチしてそのエネルギーをさらなる所へと昇華させるのであった。
マスの狂気と平和、天国と地獄、孤独と一体感、ハイプと現実、心と身体、テクノロジーとプリミティビティー、相反する様々な要素が同時に存在し交錯する世にも不思議で美しい世界が出現する。
これこそレイヴの持つ魅力でありジャングルの持つ可能性であり、僕を動かし続ける魔力でもある。
自分を深く知ること、人との距離を知ることそこからオープンマインドと言うアイディアが生まれてくると僕は思う。このメンタリティーを身体で知っている人はハードコアである。その2
92年、ダンスミユージックのカオスの中からハードコアなメンタリティーを音楽的に引き出すためハードコアハウスは進化、分裂を続け93年のダークサイドを通過してジャングルに落ち着いた。
進化の過程においてレイバーたちの「もっと速く!」という要求にクリエイター達は悩み、多くの時間を費やす事になる。
4つ打ちピートでBPMが150を超えてしまうと生身の身体で長時間踊り続けることは不可能になる。
しかしムーヴィングシャドウ、レインフォース、ゴールディー、ジェラルド等、優れたクリエイター達の手により160BPMでも気持ちよく踊り続けることのできるジャングルビートが開発された。
たとえ、160BPMであっても、ベースラインはその2分の1の80BPMで大きく流れている.
これがジャングルのマジックなのだ。
バカっ速いだけではないのです。
クリエイター達のダンスミユージックとシーンに対する常にポジディヴでプログレッシヴな姿勢がジャングルのさらなる発展と確実な未来を感じさせてくれる。ハードコア!その3
ジャングルは面倒臭くない音楽である。
底無しにヌケている。あまりにもヌケ切れている。〈野放図なラガ調ベースラインに原因があったりもするが、そんな所が僕には一番の魅力なのである。)
でも最近ではそのヌケすぎに歯止めをかけるように、ちゃんとブケムの様な人が現われ音とシーンにさらに幅と可能性を吹き込み、引き締めてくれたりしている。ジャングルにはシリアスで予定調和的な未来のヴィジョン等は存在しない、クリエイターとDJ達の手によって常に想像を絶するとんでもない未来が待ち構えているのである。
常に期待を裏切る恐ろしいユーモアがクールに待ち構えているのである。つまらぬことなど考える必要はない。ただ踊り続けれぱいい。ハードコア!ジャングルは人間の持つフィジカルな部分とメンタルな部分、両方のバランスが程よく配合された、さらに現在と未来とが確実にリンクしたリアルなダンスミュージックだ。
ジャングルはこれからも名前を変え形を変え永遠に進化し続けるダンスミユージックのリーサルウェポンなのだ.(ただし僕たちが道を踏み外さなけれぱ。)ハードコア!最後に1
僕は人事ではないこのアイディアをリアルな物として定着させる事が出来ればと考えている。最後に2
これはあくまで文章であり、あなたが感じ取れる体験をともなった真実ではない。
僕のような片寄った人間の個人的な一方的な物でしかない。まだまだ文章では伝えきれない事が沢山ある。
これはほんのイントロダクションに過ぎない。真実に触れてほしい。最後に3
レイヴシーン以外の色々な所にもハードコアな人々はいる。と言うことを付け加えておく。ハードコア!UNIVERSAL LOVE&UNITY
DJ FORCE
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